name change
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「お兄ちゃん!!」


文化祭2日前の夜、名前は跡部の部屋にきていた


「どうした、名前?」


跡部の元へ走って近寄ってくる名前をしっかりと受け止め、愛おしそうに名前の頬を撫でた


「あのね!」



跡部に撫でられ、気持ちよさそうに目を細めた名前は、跡部を見上げて言った



「越前くんの連絡先、わかるかな……?」



照れて聞く名前に跡部は固まった




「………何で越前の連絡先が必要なんだ?」




「あ、えっと、文化祭に来て欲しくて…帽子のお礼とかもしたいし、それで…」


頬を紅くして俯きながら言う名前に跡部もノックアウト寸前だが、今回は負けるわけにはいかない。



なぜなら、名前が越前を好きかもしれない疑惑が出ているからだ


妹大好き、世間的にはシスコンに分類される跡部にとって、その事は一大事だ


「何で呼ぶ必要がある?」



「それは……」




少し意地悪な質問に名前は、答えられなかった


「………、越前が好きなのか?」


「………」


「名前?」



「ひ、秘密!!」



名前は、そう跡部に告げると走って部屋を出ていった



secret!
(あぁ〜結局、越前くんの連絡先聞けなかった)






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