name change13
「お兄ちゃん!!」
文化祭2日前の夜、名前は跡部の部屋にきていた
「どうした、名前?」
跡部の元へ走って近寄ってくる名前をしっかりと受け止め、愛おしそうに名前の頬を撫でた
「あのね!」
跡部に撫でられ、気持ちよさそうに目を細めた名前は、跡部を見上げて言った
「越前くんの連絡先、わかるかな……?」
照れて聞く名前に跡部は固まった
「………何で越前の連絡先が必要なんだ?」
「あ、えっと、文化祭に来て欲しくて…帽子のお礼とかもしたいし、それで…」
頬を紅くして俯きながら言う名前に跡部もノックアウト寸前だが、今回は負けるわけにはいかない。
なぜなら、名前が越前を好きかもしれない疑惑が出ているからだ
妹大好き、世間的にはシスコンに分類される跡部にとって、その事は一大事だ
「何で呼ぶ必要がある?」
「それは……」
少し意地悪な質問に名前は、答えられなかった
「………、越前が好きなのか?」
「………」
「名前?」
「ひ、秘密!!」
名前は、そう跡部に告げると走って部屋を出ていった
secret!
(あぁ〜結局、越前くんの連絡先聞けなかった)
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