name change
08






合宿3日目


この日、名前は合宿所の前で一人たたずんでいた


「(もうすぐかなぁ…)」


今日は、青学との練習試合
名前はこの春にイギリスから帰ってきたばかりなので青学がどんな学校かはR陣からの話でしか聞いたことが無く、そわそわしていた


「えっと、青学は確か個性的なんだよね…?それって氷帝よりも個性が強いのかな…」


名前は、跡部達から聞いた話を思いだし一人苦笑いをした。一人で色々考えていると合宿所の前に一台のバスが止まった


「!!」


バスからは、手塚が最初に降りてきた


「あっ!は、初めまして!!氷帝男子テニス部マネージャーの跡部名前です!!」


名前は、しっかりと挨拶をして手塚に頭を下げた


「あぁ、青学テニス部部長の手塚国光だ。今日はよろしく頼む」


名前は手塚に挨拶を返されたことに安心するとゾロゾロ青学メンバーが降りてきた


「なになに!!この子が跡部の妹!?」


妙にテンションが高い髪がはねてる男の子ー…菊丸英二


「えっ?あの……」

「どれっスか!!英二先輩っ!!」

菊丸の声を聞きつけ降りてきたツンツン髪の男の子ー…桃城武

「クス 跡部と同じ所にホクロがあるね」


ニコニコ笑う男の子ー…不二周助


「ふ〜ん、あんまり似てないっスね」


生意気でつり目の男の子ー…越前リョーマ


彼らが話している時名前は戸惑っていた


「こらこらお前ら!彼女が困ってるだろ」

そんな名前を助け出したのは青学の母 大石秀一郎


「名前ちゃん、だっけ?」

大石が名前ににっこりと笑いかける


「は、はい!」


「俺は副部長の大石秀一郎。今日はよろしくね」


「はいっ!!よろしくお願いします!大石先輩」


「大石ばっかりずるいぞー」


名前と大石が挨拶を交交わしてると大石の背中に菊丸が乗っかった


「俺は、菊丸英二!!よろしく!!名前って呼んでもいいかにゃ?」


「はい!!よろしくお願いします。菊丸先輩」


「僕は不二周助。よろしく、名前」


「はい!よろしくお願いします。不二先輩」


名前がペコっと頭を下げると不二は、ニコっと笑った


「周助、って呼んで欲しいな」

「……………、!!あっ、はい!わかりました 周助先輩」


「俺も俺もっ!!英二でいいからね♪」


「はい、英二先輩」


「俺は桃城武!桃ちゃんでいいからな」


その後、河村に乾.海堂が自己紹介をした


「越前リョーマ…」


最後にリョーマが挨拶をした


「………ちっちゃい?」


リョーマを見たあと名前がそう言うと、周りは大爆笑


「「「ハハハッ!!」」」


「あっ!?ごめんなさいっ!!別に深い意味は無いんです!ただ青学のレギュラーって、もっと大きいのかなって思って…」


名前は必死に弁解をする


「別に…」



「しょうがないよ、越前はまだ1年だからね」



「い、1年生!!?私と一緒…」リョーマを先輩だと思っていた名前は心底驚いた顔をした



「そーだけど」


「1年生なのにレギュラーなんて凄いね!!」



「別にそうでもないけど」


「ううん!絶対凄いよっ!!」


名前はキラキラと笑って言う


「……、」


ポスっ

「えっ?」


話の途中でリョーマが名前に自分の帽子を被せた


「顔、赤い」


長時間 日差しに当たっていた名前の頬は赤くなっていた


そんなリョーマに名前は、目を見開き、帽子を深く被り直し笑った


顔が赤いのは君のせい
(君にバレないといいけどな)




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