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07







「はぁ、どうすればいいんだろ…」



昨日の出来事を思い出しあたしはため息をはいた。


あたしの居場所はもう無いのかな…蔵の隣も歩けないのかな…、色々考えたら涙が出そうになってしまいあたしは誰も居ないであろう裏庭へと走り出した。





「……っ」


体育館の角を曲がろうとした時、そこから聞こえてきた声にあたしの足は止まった




「りんはええよねー、白石君っていう格好ええ彼氏が居てさ〜」


「へへ〜まぁね」


「白石君もりんにベタ惚れやし?」


「ええなー」



そこで話しをして居るのは、蔵の彼女であるりんちゃんとその友達だと気づき、あたしはその場に立ち尽くす



「そういえば、いつも白石君にくっついとった女居てへんかったけ?」



「あー白石君の幼なじみとかいう奴やろ?」


「そうそう、りん危ないんとちゃうー?白石君とられてもうたりして」


「とられるわけないやん!蔵は名前ちゃんは、幼なじみ以上には見えへん言うてたし。名前ちゃんみたいな子に負けるわけあらへんやん」





「せやなっ!」


「それに、蔵みたいないい男手放すわけないやん?一緒におるだけで、浴びせられる女子たちの視線なんて優越感やし、イケメンテニス部とも仲良うなれたし!!本当に、蔵はいい道具やねん」



「あっはは、いやな女やな!りん〜」


「世渡り上手って言ってや」



蔵が、いい道具…?蔵のこと本気で好きじゃないの?優越感?テニス部のみんなに近づくため?



「……っ!」


あたしは無我夢中で彼女たちの前へ飛び出していた










りんちゃんが悪い子になっていくorz初期設定では良い子なままでいくつもりだったのに


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