name change
02








「白石蔵ノ介に彼女が出来たらしい」


朝、学校へ行くと蔵経由で仲良くなった友達からそんな事を聞いた。


「う、そ…」


驚きを隠せないあたしに構わず友達は話し続ける。
話しによると、昨日の放課後に蔵と彼女が一緒に帰っているのを数人の女子が目撃したらしい。しかも、その彼女というのが隣のクラスの学校一可愛いと言われている子
呆然と立ち尽くしているあたしに友達は、白石くんと#name1#ちゃんってお似合いやねー。なんて言いながら笑っている。


蔵に彼女…?嘘だ…蔵は優しいから一緒に帰ってあげただけだよね。
あたしが考えていると教室のドアが開かれ蔵と謙也が入ってきた。あたしは一目散に蔵の元へと向かった。



「蔵っ!!」


「!……どないしたん?」


勢いよく蔵の名前を呼んだあたしに蔵は驚きつつも笑顔を向けてくれた


「彼女出来た、なんて…嘘、でしょ…?」


「な、何で名前が知ってんねん」


'知ってんねん'蔵のその一言が肯定の意味を示した事に気づくのに時間はかからなかった。











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