name change
16






「名前…俺、」



「あぁー!!言わないで!!言わなくていいから…いきなり、こんなこと言って、蔵だって混乱してるでしょっ!?」



「……」



「だから、1日。明日1日だけ、あたしの事をどう思ってるか考えてくれないかな…?それから…返事ちょうだい?」



「……おん。」



「じゃ、この話しは終わり!!また、明日ね蔵っ!!」



あたしは手短に蔵に告げると逃げるように部屋を出た。





**************



蔵に告白してから、1日が過ぎた日の夜に蔵はあたしの部屋にやってきた。


「あんな、」



真面目な顔をする蔵にあたしの心臓は大きく跳ね上がった



「昨日1日…名前の事考えたんや」



「うん、」




「ごっつ考えて、思った事が一つあるんや、」



「うん」



「俺の思い出の中には、いつも名前がいた。俺の隣には、いつも名前が笑ってた」



「……」



「名前の居ない世界なんて考えられへん。好きや、名前…幼なじみやのぉて、一人の女の子として名前が好きや。きっと、りんと付き合う前から名前が好きやったと思う。」




「蔵…」



「これから先も、俺の隣に居ってくれへんか?」



「っ…うん!!」





繋がった世界



これから先も、あたしの、俺の

世界には、君がいる





fin



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