name change16
「名前…俺、」
「あぁー!!言わないで!!言わなくていいから…いきなり、こんなこと言って、蔵だって混乱してるでしょっ!?」
「……」
「だから、1日。明日1日だけ、あたしの事をどう思ってるか考えてくれないかな…?それから…返事ちょうだい?」
「……おん。」
「じゃ、この話しは終わり!!また、明日ね蔵っ!!」
あたしは手短に蔵に告げると逃げるように部屋を出た。
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蔵に告白してから、1日が過ぎた日の夜に蔵はあたしの部屋にやってきた。
「あんな、」
真面目な顔をする蔵にあたしの心臓は大きく跳ね上がった
「昨日1日…名前の事考えたんや」
「うん、」
「ごっつ考えて、思った事が一つあるんや、」
「うん」
「俺の思い出の中には、いつも名前がいた。俺の隣には、いつも名前が笑ってた」
「……」
「名前の居ない世界なんて考えられへん。好きや、名前…幼なじみやのぉて、一人の女の子として名前が好きや。きっと、りんと付き合う前から名前が好きやったと思う。」
「蔵…」
「これから先も、俺の隣に居ってくれへんか?」
「っ…うん!!」
繋がった世界
これから先も、あたしの、俺の
世界には、君がいる
fin
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