name change
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「もう嫌だ…」



「名前先輩?」


屋上で一人、授業をサボっていたら、テニス部の財前くんがきた。


「何してはるんですか?」


「別に何も…」


「優等生の先輩がサボリっすか?」


「別に優等生じゃないもん」


「何や今日の先輩かわいく無いっすわ」


「かわいく無いのはいつもだもん」


「……最近、部長と一緒に居らないっすね」


「……居れるわけないじゃん」


「何でや?」


「さり気なくタメ口使うの禁止。理由してるくせに」


「いいやないっすか、タメ口くらい。くだらない噂だけの理由で一緒に居らないなんて、その噂を肯定してるようなモンじゃないんすかー?」


「わかってるよ。でも、蔵が…避けるんだもん。前みたいに…笑ってくれないんだもん…」


「だから何なん?」


「……」


「部長が笑いかけてくれへん、って理由で距離おくん?名前先輩の部長に対する思いってそんなモンやったん?それって逃げてるだけとちゃうん?結局、先輩は部長が居ないと何にも出来へんのやな。とんだ甘ちゃんっすわ」


「そんなのわかってるよ!!けど、どうしたらいいのか分かんないだもん…」


「そんなん何回でも当たればええやないですか。部長にちゃんと伝わるまで何回でも真っ正面からぶつかったらええんすよ」



「……うん、そうだね。ありがとう財前くん」


「別にお礼言われるようなことしてないっすけどね」


「うん でも、ありがとう」


そう言って見上げた空はとても青かった




光が見えて



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