name change10
「く、ら…」
「名前…」
蔵があたしを見る、彼女を背に庇って
「蔵っ…ちがうよっ!!あたしはただ…」
「何がちゃうねんっ!!!!!!」
初めて蔵が怒鳴った姿をみたあたしは、誤解を解くことも忘れ呆然と蔵をみていた
「お前、最低やな。」
「っ!!」
「信じとったんに…」
蔵は、怒るでも無くただ悲しそうな顔をしてあたしに言うとりんちゃんを連れて立ち去っていった
「待…って、待って、よ…蔵、く、ら…くらぁ…」
あたしは涙で歪んだ瞳で蔵の名前を呼び、その場に崩れおちた
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