否定された未来


「僕は君を永遠に愛す」


name change





あれから半年がたった。なまえは、静かに眠るかのようにこの世を去った。


俺は今、たくさんのひまわりを持ってなまえの墓に来ている。



「久しぶりだな、なまえ」



「色々考えたが、お前の願いは叶えてやれそうにないぜ…」



なまえの願いー…


それは、なまえが死んでから見つかった俺宛のなまえからの手紙。



景吾へ


景吾がこの手紙を読んでるということは、私はもうこの世には居ないんだね。

覚悟してたつもりだったんだけど、景吾の隣にいれないのは寂しいな。
私ね、景吾と居れて幸せだったよ。毎日が幸せだったよ、
だけどね、いつだったか、景吾と話した未来を実現したかったよ。

ごめんね、景吾。ずっと一緒に居るって誓ったのに、ごめんね

私の最後のお願いをきいて欲しいの。
景吾は前に進んでね、
私はもう居ないから、景吾の隣で同じ時間を歩めないけど、景吾だけはちゃんと前を見て進んでね?
私に捕らわれないで、
私以外の誰かを愛して、幸せな家庭を築き上げてね?
空から景吾の事みてるから…


愛してる


なまえより




「なぁなまえ…お前言ったよな、お前以外の誰かを愛せって。」




「そんなの…無理だろ?」




「今日はお前にコレをプレゼントしに来たんだぜ?」



俺は小さな箱から、ブルーのダイヤが付いた指輪を出し、なまえの墓の前に置いた。



「愛してる、なまえ…」





"私も愛してる" なまえがそう言った気がした。




錆び付いた君への贈り物




例え俺達の未来が否定されても
俺は、生涯お前だけを愛す




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