いつもより早く目を覚ます。
だんだんと、その気配が近づいて来ている。


そう・・・大好きなその気配・・・

ガバッと起き上がって、走り出す。


まだ外は薄暗いし、肌寒い。
でも、そんなの全部無視


はだしのまま外へと出れば、先生の相棒が俺様の頭上を通った。

それを見て、一気に嬉しくなる。


あぁ、先生が帰って来たんだ!



それから、現れたその影に、飛びついたけれど、
俺様が激突したのは地面。


寝起きの頭が一気にさめた・・・痛い・・・



「佐助、修行が足りないな。」

『っ先生!』



でも、ちゃんと先生の声が聞こえて、顔を上げる。
そこにはちゃんと先生の姿があって、

俺様に向かって笑いかけてた。


それが、嬉しくて嬉しくて嬉しくて、バッと飛びつく




ねぇ、先生。




先生は、どうしてこんなに俺様が心配するか、

先生にあえてうれしいか・・・



先生、知らないでしょう・・・



でも、いいんだよ。









俺様の気持ち、






貴方が気がつくことはないから







だって、俺様はこれから忍になるんだ。



だったら、こんな感情、






本当は、持ってちゃいけないんだ。




*-*Tobenext*-*

執筆日 20130118






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