「颯斗、お前はそっちから頼む」
「了解、
死ぬなよ」
「当たりまえだ」
戦場を駆ける、
途中邪魔をするやからは全員皆殺し。
俺たちは最強でなければならない。
例え、どんな状況であろうと・・・
この先に、死が待っていようと・・・進むしか道は無い。
颯斗と別れ、駆け抜ける。
今回の俺たちに言い渡された任務はある場所まで敵を誘導し、そして鉄砲隊と合流し敵を根絶やしにするということ。
まぁ、それを言われた時点で俺たちの安全は保障されないということが明確になっている。
実例はある。
簡単に言えば織田信長。
義理の弟である浅井長政を本当の妹の前で銃殺した。
つまり、自分達も同じ運命をたどることは目に見えている。
まぁ、愛するものの前でっていうのは違うが。
「(中間地点突破か・・・)」
予想よりも人数が多い。
っていうことは、颯斗の方は人数が少ないのか・・・?
先生っ
あーぁ・・・全く・・・
「(あんな話、するんじゃなかったな・・・)」
佐助の声と、笑顔が脳裏に浮かぶ。
本当忍らしくはないが・・・
けれど・・・
これはまがい無い、俺だ。
一瞬森の向こうで銀色が見えた・・・
ってことはあいつも大丈夫だったってことだな
執筆20130127