ポタリ・・・ポタリ・・・


足から流れる血が、

腹をつたう血が・・・

腕をつたう血が・・・



地面に落ちて、闇になる。



こんなに痛いなら・・・












『・・・あはー・・・やっと殺してもらえんの?
                 俺様・・・大感激・・・。』




へラッと笑って見せれば、後から来た銀色のそいつは驚いたように俺様を見た。
さっさと殺せよ、



殺せ・・・殺せ・・・




『なぁに、俺様が攻撃しないと攻撃してくんないの・・・?』




もう、痛いのも、一人ぼっちもヤダ。


世界を全部拒絶したら、音が消えた。


何か、「あの人」が言っているけれど、聞こえない。
投げられた針を片手に走り出す。


耳に障るのは気に喰わない風の音。






流れ落ちた、力は人形になって俺様を攻撃した男を攻撃していた。


針を力任せにいつもの男に投げつければ、俺様と同じように腹に刺さり、苦しそうな声をあげた。



懐にいれていた、あのときの短剣を抜く。


生身の刃で、男に首もとに、銀を








赤色の液体と共に散らせた





執筆20130122