毎日のことだが、本当にイラつく・・・。
クナイを片手に男へと振りかざしたが、手のひらを貫通して、顔面は避けられた。
「っ・・・またご乱心かな?」
『・・・』
なんでこいつは笑ってられる。
意味が分からない。
押し倒したのにも大の男相手に俺様は勝てないから。
片方の手のひらはクナイで床に縫い付けられているから動かせない
もう片方の手も、俺様が全体重をかけて抑えてるから動かせるわけが無い。
『ほんと、何で俺様のこと生かしたのさ』
「俺の勝手だろう?」
『生かされた俺様チョー迷惑。』
くるんっと手元でクナイをまわした。
そして、振りかざす。
「終夜!!!」
ガキン
はじかれたクナイ。
はっとして足に力を入れて後ろへ飛んだ。
けれど、シュンッと針が飛んでくる。
顔の前で腕を交差して守った。
勿論交わせることが出来ないから、足や腹、防御した腕に針が刺さる。
痛いけど、この痛みに、安堵してる。
ズザッっと着地に失敗して庭に転んだ。
『っア・・・ぅ・・・』
あげたくも無いそんな声が上がる
痛い・・
こんなに痛いなら・・・
『・・・せ・・・』
ユラリ
心の中に闇がうずいた。
執筆日 20130122