吐き出した言葉に、男が目を見開いた。
ぼんやりする視界の中、俺様はスッと檻のすぐそばにささっている刀を、そして、肉塊を、指差した
それは父さん達だったもの・・・殺したもの・・・
指を差したまま、小さく、口を動かす。
『そばに、逝かせて・・・・ッ』
ガキッ!!!
俺様の言葉に、
重なるように、破壊された檻。
パラパラと金属の破片が落ちていく。
無造作に、壊された檻に、当たり前のように入ってきたその男、
力の入らない身体を軽々と持ち上げられた。
「誰が、子供を殺すか。
俺より年下のクセに・・・
生意気なこと言ってんじゃねぇよ」
そして、呟いた。
ぼーっとする視界の中、抱き上げている男を見れば、難しい顔をしている。
逝きたいのに、生きたくないのに・・・どうして逝かせてくれないの・・・・?
ねぇ、お願い・・・
俺様を殺してよ・・・
執筆日 20130121