二人して、身を潜めて相手の動きを探る。
かすがは俺様に投げようとしていたであろう、そのクナイを
俺様は、いつも使っている手裏剣を、
それぞれ、いつでも動けるように、一度顔を見合わせた。
「にしても、あいつらも不憫だよな」
「何言ってんだ、どうせ草だろ」
そして、それぞれ耳を済ませた。
無駄な殺しは俺様たちといえどしたくない。
先生があまりいいものでは無いって言ったから。
もともと、罪深いんだって・・・
でも・・・草って・・・なに・・・?
『(かすが・・・草って・・・しってる?)』
「(いや、私はしらない・・・)」
口パクでかすがに訴えてみたけれど、かすがは首を振った。
だから、情報を得る為にまた、耳をすます
すまして、すまして、
草は、忍を示していることがわかった・・・
そして、その忍が・・・
先生達だっていうことも・・・
驚きすぎて、俺様たちは、しばらく、その場から動けなかった。
知らされたその宣告は、少女達に絶望をもたらした
執筆日 20130120