034

『また・・・死神だって、兄さん。』


あれから家に帰ってきて、相談。今日の出来事とか、いろいろ話して、最後にその話題
はぁっとため息を付いて、ベットに突っ伏す。今日お風呂入るの怖い。むり、絶対しみる。


【死神・・・か…そういえば、今年モニカは厄年だったな。】
『厄年って・・・私まだ19じゃないよ。』


なんて、考えていたら兄さんがそういった。小さく、ため息をつく。
兄さんは「すまない。」なんてまたしっぽを揺らしている。けれどその言葉に次に疑問に持ったのは私。


『あれ、兄さんって今年いくつだっけ・・・』
【お前のほうが、大丈夫か?俺はもう死んでるから年取るか。】
『あはは、そうだよね・・・』


思わずそう聞いたけれど、逆にため息をつかれてしまった。本当、なに聞いてんだか私。
年とらないじゃん、幽霊って・・・あれ、兄さんは幽霊に当てはまるのか・・・?まぁ、そんなことどうでもいいかな・・・。どうでもいいことじゃないけど・・・

今は・・・


『(お守りに、死神・・それから謎の陣)』


結局、陣は細かく見れなかったからまたあそこまで行かなくちゃ行けないんだね・・・大変だ・・・お金は別に構わないけど、他に使い道ないし・・・。でも・・・これ以上、巻き込まれる人を増やしちゃいけない。早く、早く・・・解決しなくちゃ・・本当・・・今日は初めてなことばっかりだったから・・

そのまま、導かれるまま、私は、夢へと堕ちていく。








チリィン。
最後に・・・小さく鈴の音が聞こえた・・。









体に傷は残らないと聞いて、本当に安心した理由は簡単。私だって女の子だ。体中に傷とか・・・耐えられない。


「え、これくれるの?」
「なんや、えぇんか?」


あれから一週間、私はもう一度氷帝学園を訪れていた。
そこにはあったときとは比べ物にならないほど顔色のよくなった芥川さんと、忍足さんにお守りを渡すため。


「まじまじスゲー! これって手作りでしょー!?」


芥川さんははっきり言って初対面(寝てたしね)のはずなのに、見た目どおり明るい人で・・・


「なんか、助けてもろうたんに・・・すまへんなぁ・・・」


忍足さんはそう言ったけれど、はっきり言って私も治療してもらったから、まぁお互い様という感じだ。帰りに萩にあおうと思ったけれど、その日会うことは出来なかった。なんでも家庭の事情で休みとか。まぁ、私たちの仕事は・・ね・・・


「せや、今度なんかおごらせてや。 俺の気がおさまらへんから。」
「あっ俺も俺も! ライン教えてよ〜」


なんて考えていたら、二人にそういわれて「モニカちゃんQRみしてー」と言われたが、「QR」って・・・なに・・・?と思って思わず聞けば彼らから「え?」とすごい目で見られた。いまどきの中学生は知っていて当然なんだとか。

いやいやいや、私知らないから何とも言えないから…






(とりあえず一休み)



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