小さな戦士
一言で言えば可愛い子。
黒に緑をまぜた、髪の長いアジア系統の顔立ち
『初めまして、』
数分前の出来事
彼が上の人(ここでは室長という人がお偉いさん)にあいにくということで私は残され、ぼーっとしてれば聞こえてきた声
その声に従って階段へ向かえばそこには小さな女の子がいた
もう昔のに感じる。少し懐かしいようなそんな顔
「はじめ、まして、」
大粒の涙をたくさんこぼしてそれでもしっかりと挨拶するのはいい子だ
そう思っても小さな子。
そう思うのに体の至る所には怪我をしていてきっとこの今私と同じなのかと思った
彼女の隣に腰掛ければ、びくりと体を震わせたが、怖がらせてしまったかとかそんなことは考えない。
『貴女はエクソシスト?』
「っ!」
私から唐突に口を開いてしまった。
余計に警戒されてしまったらしいと苦笑いを零してしまうことになるか
彼女に向かって笑ってみせる
『私はエクソシストなの』
そのまま姿勢を誰もいない壁へと向ける
周りから見れは小さな女の子が2人きり。
静かな静かな空間
『まだ、正式にじゃないけど。私ね、パパもママも死んだんだって。』
キャラが違うとかそういうところはスルーする。
きっとこの女の子は笑ったら可愛いと思うから
『故郷もAKUMAに壊されて、帰る場所もないの』
子供の頃は皆純粋だ
良い悪い関係なく笑顔ではなす。
ヘラヘラしていれば「辛くないの…」と戸惑いげに彼女から言われた
辛い、辛くない…かで考えると自分でも疑問に思うが何度かAKUMAに殺されそうになった恐怖はあるが、『辛いかな』と半分半分の答えを告げて立ち上がる。
『戻ってこないと悔やんでも戻ってこないから、だから笑うの』
パタパタと寄ってきた白にあぁ、呼ばれたな。とか思って階段を降りていけば「待って!」と呼び止められた。
「私、私、リナリーっていうの!!」
振りかえれば彼女は私に向かってそういっていて、『アイリ・マリアン、またね。』と告げてからまた歩きだした。
160706