「どうぞ」とテーブルに置かれたのは紅茶。
甘い香りがするのに、心は和むが・・・
いや、目の前にはニコニコと笑っている半兵衛殿とあのころと同じままの・・というよりは小さくはなったが秀吉公。
その後ろに三成が居るという・・・
ある意味3者面談だが・・・
三成が私を呼んだ理由は・・・おそらく二人にあわせるため・・ということだろうか・・・
「お前も小さくなったものだ。」
『え、あ・・えっと・・・』
「だが、我に出来なかったことをよくやった。」
きゅっと両手を膝の上で握って・・・でも言われた言葉に顔を上げれば、わずかに笑んでいる秀吉公が居て・・・
それは、まるで・・・
「それでね、千代君。
君に前世の記憶があろうとなかろうと、ひとつ確かめたいことがあるんだ。」
*-*光の巡り*-*
《私に・・・?》
(そう、君に。)
執筆日 20130809
×