呼び出されたのは、生徒会室。


来た事のない此処に、思わずきょろきょろと周りを確認してしまうが・・・あまり人気も少ない。

だから、か・・・

あわあわとしてしまうが、まぁあれだ・・・



『(生徒会には・・・秀吉公がいるから・・・)』



彼は儂を恨んでいるだろう。

儂は彼を夢半ばに殺してしまった・・・偽善者なのだから・・・




「どうして入らないんだい、千代君。」

『っ!!』



だけど、突然かけられた声。
びくっと肩を揺らしてしまい、慌てて振り返れば其処には、半兵衛殿。

私が驚いたことが驚きだったらしく・・キョトンッとしていたが・・・

でもクスクスと笑った。




「あぁ、そりゃ入りづらいよね、」

『い、いや・・・私は・・・』

「おいで、一緒に入ってあげるから。」

『あ、あの・・・!』



それから、手を引かれて・・・
声をかけるも意味はなく、扉が開かれる、

そして、部屋の中にいる二人の姿に、涙が出そうだった。


本当、勘弁してくれ・・・





「よく来たな、千代」

『え・・・』





なのに・・・私にかけられたのはやさしい声で




執筆日 20130809



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