おろされたのは、人気の少ない公園だった。
何より、此処に風魔が私を連れてきたということは・・つまりそういうことだろう。


遅れて三成も到着する。



しゅっと瞬間風魔はどこかに消えた。
相変わらず、忍術は衰えていないらしい。

・・・あれ、もう平和なのにな・・・。



「クソ・・・チョコマカと逃げやがって・・・」

「もうやっちまおうぜ!!」




なんて考えているが、呼吸を乱したほかの人間が集ってきたので考えは終了だ。
もしかしたら、三成は考えがあるのかもしれない。




「千代、手を抜くな。」

『・・・良いのか?』

「私が何も考えていないと思うか。」



わずかに口元を吊り上げた三成は、竹刀袋を地面に落とした。
中は、どうやら空。

おそらく竹刀は道場においてきたのだろうか?

だから木刀が入っていた・・というのも納得が行くが・・・




「あの忍びにカメラを持たせている。」

『それは・・・』

「私たちは追われてきた、
 それを、しっかりと証明していたものがあればそれを使える」

『そういうことか・・・』



あぁ、だが・・・また、こうして背をあわせられるんだなと・・・




嬉しくなった













*-*光の交差*-*



勿論、私たちの前にただの人など子供も同然。
転がって痛みにうめく男の背を踏みつけた三成はカメラを手に「これが晒されれば問題になるのは先に手を出したのは貴様等だ」と言った。


・・・おぉ・・・ある意味怖いな



執筆日 20130626



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