幸村に連絡をとって、話し合った。
どうやら、あんまり乗り気ではないようだったが・・・まぁ、アイツは千代を欲しがってたからな、仕方ねぇかもしれねぇけど・・・

だが、そんなこと言ってる場合じゃない。



「おい、石田」

「・・・なんだ、」



昼休み、
始まってすぐに俺は石田のクラスに来ていた。

名を呼べば、クラスの女子が歓声を上げたが、まぁ、ただの外野だ。
俺が用があるのは石田ただ一人。



「ちぃっと話しがあるんだが、来い。」

「何故私が・・」

「「東照」のことだって言ったら?」

「!」



俺が出した名に、はっとしたように石田は俺を見た。
だが、すぐに悔しげに眉間に皺を寄せた。

あぁ、やっぱりな。



「come on. 話してやる。」



きっと、こいつなら千代を止められる。
こいつは、ずっと・・・豊臣時代から千代のそばにいるんだ。


だから、一番はこいつなんだ


こいつが・・・動いてくれることが・・・一番のクスリだ。





蒼の協力



「千代はな、本当は全部覚えてる。
 それはお前も気付いてるだろ?」

「・・・それがどうした」

「もう、離したくねぇだろ? 愛してんだから。」

「・・・何が言いたい。」



ケータイ片手に、あるファイルを開く。
それにはある写真。

まぁ、小十郎が俺に昨日見せた書類だ。



「・・・これ、は・・・」

「千代の心は決まってんじゃネェか?」



もし、こいつに覚悟がねぇなら、もう、千代を楽にさせてやれば良い。


執筆日 20130710



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