うとうととし始めたとき、意識がひとつの音によって浮上させられる。
ゆっくりと瞳を開けば再びベルが鳴った



『?』



健康には悪いが昼をインスタントですごし、夕飯をどうしようかと思いつつうとうとしていたが・・・

近所の人か?


なんて思い玄関へと向かう念の為にチェーンをかけてそっと扉を開けた、
だが、ソッとあけたのにもかかわらずガシャンっと勢いよく一気に扉が開かれて悲鳴を上げた。


そろり、っと扉の隙間から覗けばかなり恐ろしい顔をしている



『片倉・・先生・・』



私の担任。
その後ろには赤髪の・・・風魔小太郎がいる。

・・・なんで・・・



「中に入れてもらおうか。」

『あ、あの・・・』

「さっさとあけろ。」

『・・・はい。』



どうしたらいいかわからずに、固まっていればドスの聴いた声で言われて潔く扉を一度閉めてチェーンを外し、扉を開けた。


当たり前のように家に上がってずかずかと家の中に入ってきた片倉殿に少々焦ったが、彼の手にはスーパーの袋があった。
・・えぇええ・・・似合わない。



「(くいくい)」

『え・・・』



なんて見ていたら部屋着を引かれた。
きょとんっとして見上げたらそこにいるのはまぁ一人だ。

見上げた私を包み込むように私の事を抱きしめた風魔に、きっと彼も記憶があるんだろうと思う。

それに、きっと気がついている。




『・・あぁ、わかるよ。
 もう、決めなくちゃな、認めなくちゃ』

「!」

『っあ』


ひょいっと抱き上げられて驚いて声を上げたが、
トントンっと風魔は私を抱き上げたまま二階、きっと私の自室だろう。

そこへと足へ向けた



執筆日 20130625



×