すっかり話しこんでいると
すぐに精市の家に着いた。


「いつ来てもお花綺麗だよねー」

「そりゃ毎日世話してるからね」

「お嫁さんに向いてるね」

「俺はなまえのお婿さん」

「はいはい」

そんなことぐだぐだ言わずに家に入ろうよと
言えば彼はドアを開けて

「どうぞ」

と手招いてくれる。


「おじゃまします」
私が彼の家にあがると
リビングの方から精市と似たような雰囲気の
女の子がでてきた。

「なまえちゃん!」

「聖奈ちゃん久しぶりだね、大きくなってる!」

「そうかなー?」

「うん、すこしびっくりした」

「なまえ?」

「ん?」

「聖奈ばっかりずるくない?」

「妹に嫉妬してどうすんの」

「だってなまえは俺の」

「私のよお兄ちゃん」


この兄妹本当に困る。
喧嘩が始まったら黒いオーラが止まんないんだもん


「なまえちゃん今日泊まらない?」

「明日学校あるし今日はちょっとねー」

「俺は泊まっていってほしいな」

「私の身体が危ないからイヤ」

「なんでわかったの?」

「今さっきもそんな感じの会話したでしょ」

「そう言えばそうだったね」


この人は記憶するということを学んでほしい。


「俺いまでも妹に嫉妬してるんじゃ結婚したらどうなるんだろうね」

「息子生まれたら可哀想だなあ」

「お兄ちゃんの子供だから見た目だけだね」

「聖奈ちゃんいい事言うね」

「二人ともなにいってるの?」

「本当のことだもん!ね?なまえちゃん!」

「ねー」


君と作る未来
(描いていけたらいいなって)



  


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