「今日はどこにいこうか」

「どこでもいいよー」

「じゃあネックレスを買いにいこう」

「あたしそんなにお金持ってきてないよ」

「俺が買うつもりなんだ」


でしょうね、本当にこの人は
唐突すぎる・・・


「そのあとはどうする?」

「うちにおいで」

「ホントに?やったー精市のお母さんに会える!」

「そんなにうちの母さんが好きなの?」

「だって優しいもん」

「仲が良くて本当に安心した」

「え?」

「将来仲良くなくちゃ困るしね」

「は?」

「なまえは俺と結婚して幸村なまえになって子供を産んで」

「精市・・・ちょっとまって」

「ん?」

「なんでそんな勝手に決め付けられてるの?」

「やだなあ、決めつけてるんじゃないよ、運命なんだ」

「へ、へぇ・・・」

「ほんと、なまえとずっと一緒なんて嬉しいなあ」

「んーそうだねー」

「ほんとにそう思ってる?」

「半分?」

「そっかーなまえはあんまり思ってないのかー」

「え」

「俺悲しいな」

そう、彼はかなり私に甘えてくる
しかも異常に。
人がいることも気にしないで平然と


「そう言われても・・・」

「あーあ、俺今日悲しくて死ぬな」

そんな大げさなことがあるか。

「なにいってんの・・・?」

「ほらーなまえが早くキスしないとー」

「わ、分かったから!!」

そう言って私が彼の頬にキスをすると
彼は満足気な表情で

「大好きだよ」

なんていって抱きつくから
恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまう。

「精市?」

「なんだい?」

「恥ずかしい」

「見せつければいいよ」

優しい眼差しの誘惑
(彼にはNOと言えない)

  


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