恋とか愛なんてくだらない。
と、話したのがはじまりだったはずなのに
なぜか今では互いを必要とし愛し合う関係になってしまった。
彼氏である柳蓮二は私と同じ疑問を持っていたようだったが
今ではすっかりそんなものはなくなってしまった。
付き合い始めのころに矛盾しすぎな、お似合いバカップルと
幸村に笑いとばされたことは一生忘れない。

話は変わるが私は早く蓮二と帰りたい。

放課後の教室で残っている人間も
ちらほらいるが、全て外部からきた人達で
私の入る隙間はそんなにない。

「そんなに参謀に逢いたいんか?」

「なんで、分かったの?」

「そわそわしとる」

「あ」

「たまっとるんか」

仁王は私に笑っていうけれど
むしろその反対で凄く満足している
といえば、彼は惚気はいらんといって教室からでていった。

「なまえ、待たせてすまない」

入れ替わるようにして蓮二がやってきた

「弦一郎に捕まってな」

「明日真田しばく」

「ああ、そうしてくれ」

「早く帰ろう」

「そう言うと思っていた」

少しムカついたから
蓮二には想定外だろうと思い、彼にキスをした


「これも想定内だ」

「ありえない」

「なまえが誘うとはな」

「今のはそんなつもりじゃないよ」

「お前からのキスは誘っていると捉えるという俺のルールだ」

「随分勝手なルールだね」

「なんとでも言え」

彼が笑っていうものだから、
今更拒んでも無駄だと感じた。

途端に明日が不安になったのは
これまでの経験からだと思う。


愛とは悪意の塊
(安心しろ、学校に行ける程度の加減はする)


    

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