正直、自分でもけじめをつけたかったので
幸村に言わないとなという思いが
強くなっているのは分かっていた。



「ねえ 幸村」

「なに?」

「あのね」


よく聞いたことはあるけど
本人を前にするとなかなか言えないものであった。


「さっさといってよ」

「ちょっとまって!えっとね」

「俺が好きなの?」

「ちっ、違う!馬鹿じゃないの?」

「は?じゃあなんなの」

「ごめん、違わないです」

「さっさとそういってよ」

「うん」

私がそう言ってうつむけば彼に
抱きしめられていた。


そういえば前にもこんなことあったっけ


「あーあ、制服濡れるんだけど?」

「ごめんなさっ・・・」

「ねえなまえ」

「なんですか」

「好きだよ」

「知ってるよ、馬鹿」

「はいはい馬鹿だよ」



流石の彼も緊張しているようで
少し手が震えているように感じた。


「幸村ー」

「ん?」

「優しいね」

「元からなんだけど」

「はいはい」


付き合っても私たちは特に変わらないのかもしれない。
なんだか思っていたものと違って不思議だった。

ぱずる
小さなピースを合わせればきっと
大きな愛がうまれるはず




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