「ねえ、そこでなにやってんの」「別に」「だれかのネクタイとか貰えば?」「あいにくそんな人いない」「じゃあ仕方ないからおれのあげる」「え」「ほら、行くよ」しっかりと幸村からのネクタイをもらったまま私は連行された。あまりに突然の出来事でわけがわからなかったけど嬉しいと思ったことは感じた。