なんとか赤也は勝つことができ、 その後順調に勝ち進んで
決勝への切符を手にした。
そして今は試合の最中である。 ちなみに本当に最後の試合。
「越前くん大丈夫なのあれ」
「ああなるともうだめだろう」
「みてられねえぜ」
「うむ。」
幸村の殺人テニスにまんまと やられてしまっている一年生の彼。
五感を奪われてしまっているようだ。
「うちの部長は怖いのぅ」
「敵にしたくないッスよね」
「それは禁句だぜ赤也」
「みなさん私語が多すぎです」
「ごめんね紳士」
「みょうじさん・・・私の名前は」
「分かってる上で言ってるから気にしないで」
そんなことを言っている間に 一年生の様子が変わった。
もしかしたら立海は
負けるのかもしれない。 私はその瞬間に思ってしまったのだった。
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