日が進むのは早くてもう準決勝。 順調に勝ち進んでいくのはいいんだけど
「ひどすぎる」
「立海のためだ仕方ない」
「あれが赤也だ。」
「すべては三連覇のため」
とはいっても相手選手血だらけってどうよ。
「平和にできないもんなの?」
「それが赤也じゃからのぅ」
あの状態は何回か観たことあったけど いつみても相手がかわいそうになる。
でもそこはあたしが口出しするべき ところじゃないから何もいえない。 だって自分のプレイスタイルを他人に 否定されるのは誰だって腹が立つから。
そしてプレイスタイルを変えるのは 自分次第だって事くらい皆分かってるはず、 だから黙ってみるしかできない。
「観るのが辛いなら外へいってもいいんだよ?」
と気を使ってくれたのはいいんだけれども 私には仕事があるからそういうわけにはいかない。
「いや、観るよ。」
「そう」
赤也のために先輩がわざと負け試合をしたと 本人が気付くまであともう少し。
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