幸村が練習に戻って3日
無理がないように幸村は特別メニューで練習に励んでいる。


「全国まであともう少しかあ・・・。」


全国が終われば、私がマネージャーを引退するということであり
高校受験へと勉強をしなければならない。

と、いっても立海は高校があるから
そこまで張り切る必要はないのだけれども。


「みょうじタオルもらっていいか?」

「あ、おつかれジャッカル」

「ありがとよ」


ジャッカルは汗の量半端ない。
まあそりゃ体力つけなきゃいけないもんなぁ

丸井のために。

「てか暑すぎる死ぬ」

そんな事を言っていると
首筋に冷たいものが当たった。

「うっわつめたっ!!」

「これで少しは楽になった?」

「ゆ、幸村」

「なまえもちゃんと水分補給しておいてね」

倒れたりしたら困るからと言われ
あぁ、私が倒れたらそれもそれで
だめだなと思いつつ彼に感謝した。

「ありがとう」

「いいえ」

「ドリンク飲む?」

「そうするよ」

前のようには物騒な言い争いが
合宿の日からなくなっていた。

それもそれで寂しいけれど、
何よりも幸村から言われた一言が
ずっとひっかかって取れない。

「あのさ」

「ん?」

「アレは忘れてもいいからね」

アレとは私が気になっていることで
彼は私の気持ちを察したみたいだった。

「でも・・・」

「なまえを混乱させてごめん、でも俺は今の状況でも十分に満足だから」

そう言って彼は私が渡したドリンクを一口飲むと
またコートへと戻って行った。


「悩み事か。」

「うん」

「お前らしくないな」

「でしょ?」

「俺から言わせてもらえばお前は馬鹿だ」

蓮二何気ひどい。ひどすぎる。

「急に話しかけてきたかと思ったら
 馬鹿ってなんなのまじで。」

「いや、いずれ自分のことを馬鹿だと思う日がくると思うぞ」

「はいはい」

「とりあえずタオルをもらってもいいか」

「ん、どーぞ」

「ありがとう」


正直、私は何に悩んでいるんだろう。
告白の返事?自分の事?
まだはっきりと分かっていないことに悩んでいるのは確かで
ただ、すごくもどかしい気持ちであることだけは分かる。






 
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