合宿からかえって一週間
とんでもないことが起きた。


「精市が倒れた」

蓮二から告げられた言葉に

部員が唖然とする。

「昨日倒れたそうだ」

と続けて真田が言う。

「おそらく関東は無理だ」

全国はでれるかどうか
回復の早さによるらしい。


あまりにも急で
赤也は特に信じれない様子だった

「部長抜きで・・・関東っスか?」

「そうなるな」

「俺達だけでも、完全勝利で全国へ行かねばならん」

真田と蓮二はすでに
幸村の分まで頑張ろうとはしているが

他のレギュラー特に赤也なんかは
不安でたまらない様子だった。


「どうしても全員で関東も頑張りたかったんでしょ?」


「なまえ先輩・・・」

「幸村は絶対全国には出れるから。
 だから赤也が頑張んないとダメでしょ」

「俺・・・頑張るっス!」

「よし、ワカメは出来る子」

「わ、ワカメじゃないっス!」


どうやら少しはいつも通りに近づいたようで安心した。


「なまえ」

「ん?」

「今から精市のところへ行ってくれないか」

「今から?」

「あぁ」

「みんなは?」

「練習が終わってからでも連れていく」

「分かった」


蓮二から病院までの地図と病室の番号を聞いて
制服に着替え、私は病院へと向かった。





 
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