私が目覚めると 誰かに抱えられているんだと分かった。
「あ、おはよう」
意外にも相手は幸村だった 多分意外すぎたんだろうか私はかなり 緊張している
「あ、えっとごめん」
「何が?」
「重いからおろしていいよ」
「そう」
といって彼は優しく微笑み 私を降ろしてくれた
「寂しかっただろう?」
と彼がまた意外なことをいうから驚いた
「ま、まあ」
「もっと早くいけばよかったね」 なんていいながら頭を撫でられた いつもの幸村とは別人だ
「なまえ」
考え事をしていると名前を呼ばれ ハッと我にかえった
「君に素直になろうと思うんだ」
「へ?」
「好きだ」
私の思考回路が停止した 幸村に振り回されてばかり だったけど、白い幸村と黒い幸村 二人いるみたいでさらに混乱している
そして抱きしめられている 今のこの状況はなんといえば良いだろうか。
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