なんか外騒がしくなってきた。
鬼ごっこが始まって


一時間が経った・・が私は未だ捕まっていない。


「鬼さんまだー?」


シーンとしている。
聞こえてくるのは

ぎゃあぎゃあ騒ぐ人たちの声


「寂しいなー」


あーやばい寂しすぎる
そりゃ水道のしたの隙間に
隠れてるから見つかんないよねー



「おーにさんこーちらー!」


これでも来ないとかあれか
いじめか。そうか。

寝てやる。



――



「あとはなまえだけか」

「ああ」

どこを探してもいないなんて
隠れてるしかあり得ない。


さっさと探さないといくら
アイツでも寂しいんじゃないのかな

って思った矢先に

「いた」


なんかすごく丸まっていて
いつもとは違うかわいらしさがあった。

「なまえー、たっち」

どうやら寝ているらしい

「ゆ、きむ・・ら?」

「寝てていいよ」

「んー・・・」

ここからどうやって移動させるか
なんて考えたらこうするしかないんだと
自分に言い聞かせて彼女を抱きかかえた。


思っていたよりも軽くてびっくりしたのと
彼女の顔がいつもよりも近くて、
そしてなによりもかわいらしくて

いつから好きになったんだろうと自分自身に
問いかけてみても分からなくて

「困ったお姫様だ」


そのまま 皆がいるところへと
抱きかかえて運んだ。
世に言うお姫様だっことやらで。







 
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