私が教室にいくと
いつもより早めに幸村が席についていて
そしてその周りには
レギュラーがいた。なんなのイジメこれ。


「やっと来たか」


「あ、えっと」


みょうじ・・・たるんどる!!!

「聞こえてるようるさいなあ」

す・・すまんと言って彼は少し
反省したのか、そのあと抑え目に
一言くらいよこせと言った。
 
「スイマセンデシタ」


「ねえみょうじ」

「なに」

「昨日の昼休みなにしてたの?」

「お話してた」

「どこで?」

「ごめんもっかい」

「俺がどこでって言ったのに
 お前は聞こえてなかったのか、その耳はなんなの
 アクセサリー?かわいくないなあ」

「いたたたた!!!!ちょっやめっ!!
 体育館裏だよっごめんてば」


そう言うと幸村は耳から手を
離してくれたけど
同時にワカメとブタが
笑った。死ねよあいつら


「お前ら笑うなよ・・・」

ジャッカル流石ほんと優しい

「鉄板すぎるけど」

やっぱお前も死ね一緒に死ね
おでんの具になってしまえ


「ということは 誰かに
 休めといわれたんですか?」

「柳生君流石。」

なんで正直になったかというと
幸村の目が笑っていなくて
そしてもうひとつ。
瞬きしないんだけどなにあいつ
こわいどんだけドライアイにならない
確立高いの逆に羨ましいわ

「なまえ」

「なに」

「お前さんはなんで一言も言わんかったんじゃ」

「心配とか迷惑とか
 させるのいやだったし」

「お前は部活がどうでもいいのか?」

「そんなことないけど」

そう言った瞬間
なぜか幸村が席を立って

「じゃあ一言くらいよこしなよ
 こっちだって余計な心配するのも
 逆に疲れるから。で、誰に言われたわけ?」

これが幸村の優しさなのか。
初めてこいつも人間なのかと
思えた、いや人間なんだけどね

「めんどくさくなるのいやだから
 今日からはちゃんと部活にでます」

「本当にそれでいいのか?」

と蓮二が私に尋ねてきた。
正直本当にめんどくさいことは
嫌だ。疲れる。そして疲れる。

「むしろそっちのがいいから」

「うちのマネージャーは本当に
 馬鹿すぎるよね。
 女子だけに優しいんだから。
 俺達はなんなんだよ。ったく、
 最強に馬鹿すぎて何も言えないや」


「プリッ」


バカバカ言いやがってこの野郎


「まあみょうじが思ってる以上に
 女子の扱いはなれてるんだぜぃ?」

「お前が一番慣れてなさそうだわ」

「丸井先輩っ・・・ククッ・・・ぶははっ!!!」


「こんのワカメ・・・」

「わーっ!!!すいませんっす!!」


「もうこの件は終わりでいいよ」

「仕方がないね」

幸村はため息をついてなんとか
許してくれたみたいだ

「けどなまえは校庭10周と素振りを2セットしてね」

「素振りいらないでしょ」

「痩せろよ、ただでさえ
 最近肉ついてきたのに」

「黙れ魔王」


「仁王」

「なんじゃ参謀」

「なまえが生き生きしている」

「そうじゃのぉ」

「でも言葉がひどすぎるだろ・・・」

「ジャッカル、そこは気にするな」

「なまえの長所はそこじゃよ」

「むしろ短所だろ」

と、ジャッカルが言ったところで
チャイムがなった。
また騒がしい放課後を楽しみにしている自分がいた。




 
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