ツベルクリン
2011/12/08 08:34

テストを受けたあと、みんなツベルクリンっていう注射を受けなければならない。
ツベルクリンとは、皮内注射で薬液を皮膚の下に注入し、約二日間放置。
そしてその二日後に、薬液を注入したところの反応を見て、過去に結核などに感染していないかを見極める。
つまりこの注射は、何かを治療する目的でするのではなく、試験的治療なんですな。
前の366に、うちが初めて行った注射で、肌を縫う人が続出したっていったのが、この注射。
まさか実際に受けることになるとは思わなかったorz

これがまた痛いんだ…
受けたことは、まあうちの年ぐらいは全員ないから、授業で人形に練習してた時から想像でばり痛そうではあったんだが、先生たちからしてもこれは痛いらしい。

受ける前から先生が口を揃えてそう言うから、みんな経験ないからさらに妄想が膨らんでみんなガタブルしながら自分の順番をひたすら待つ。

受けるのは別室なんだが、その別室からマイク越しに次の人を呼ばれるようになっている。
とうとううちの番号を呼ばれて、アアァァ(((゜Д゜)))ァァアア状態だったうちも(;゜;Ж;゜;)な面持ちで突撃。

だがそれまでに、帰ってきた子達の話や腕を見ると、騒ぐほどでもないとのこと。
少しみんな安心しかけていた最中にうちは呼ばれて、元々注射が苦手なだけに(;゜;Ж;゜;)にはなりながらも気持ちは緩んでいた。
大丈夫そうな先生の前に座り、いざ腕を出すと、ぶり返す妄想と恐怖。
必死に目を明後日の方向に向けながら腕を差し出すんだが、腕が小刻みに揺れていたのか、いきなりつねられ思わず
のああっ
と叫んでしまう始末。
いやあれは普通に痛かった。
つねった先生はしれっと
「これより痛くねえから」
とか言うし。いやいやいや。

んで、腕を押さえつけられながら必死に顔そらして見ないようにぎゅむーっと目を閉じていたら、ふと口元に何かが近づく気配。
ん?
と思って目を開けると、この部屋でマイク越しに順番を読み上げていた先生が、そのマイクをうちに向けている。
えっまさか、
と思ったとき、刺す準備が出来上がった先生が容赦なく皮膚表面ぎりぎりにぶっ刺した。
思わず
「いーっだあああああああ痛い痛い痛い痛いいいいいああああ」
とわめいた。
当然、マイク越しにその叫びは隣の別室に響き渡る。
聞こえてくる笑いとどよめき。
マイクを向けた先生の満足そうな顔。
涙目のうち。
なにやってくれてんだこの先生。
実際痛いは痛いんだが、皮膚の間に刺す時は痛くなくて、薬液を入れるときが痛い。
だから、そのあとはなにも感じなくて、叫んだのが大袈裟に思えるほど。
終わったら刺してくれた先生に騒いじゃってすみませんと謝った笑

終わって別室に戻ったら、うちの叫びに恐怖を煽られた生徒が沈黙して座ってたからなんか申し訳ない。
うちのせいじゃないけど。
そのあとまた別の叫び声がスピーカーから流れてきてた笑
どんだけ生徒を煽りたいんだあの先生。

ちなみに刺した直後はこんな感じ。

分かりにくいけど、水ぶくれみたいになる。
で、ペンで印をつける。
時間がたって薬液が染みてくるとこんな感じ。

みんなは刺した後しか残らないのにうちだけ赤黒い笑 

こんな感じで恐怖のツベルクリンは幕を閉じたのでした。ちゃんちゃん。

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