(入学篇)

今日はみんなが待ちに待った球技大会!2日に分けて行われるこの行事は銀魂高校に入学したみんなと先輩たちが触れ合う交流の場でもあります!1日目は個人競技、2日目はクラス対抗の団体競技です!さァみんな。手をとりあって!今こそ決戦の時はきた!!


「「「「「「「焼肉は俺らのもんじゃァァァァァァァァ!!」」」」」」」


球技大会。アホらし。
盛り上がってるクラスメイト達に溜息をついて、未だに解けていない数学のプリントをもう一度見つめ直した。
全然わかんね。何コレ?新入生への肩慣らし?
なんて、勉強に現実逃避していてももう無駄。後は私たちのクラスが呼ばれるのを待っているだけだ。
いやだいやだと思いながらも今日が来てしまった。
大会の競技はクラスが話し合って出場者を決めるから、運がいい人は2日間応援に回れる人がいる。
私もその一人に加わる計画だったのだけれど、サボりが目に余ったせいか担任から推薦されバドミントンと野球に出ることになってしまった。
野球なんて私以外女の子いないのに。そんな剛力に見えるかっつーの。
ちなみに団体競技で優勝したクラスには焼肉屋の無料券がもらえることができる。個人競技の優勝者はパン屋の1年無料券。総合優勝のMVPに輝いた人は学食1年間無料券だ。

「アホらし」

ホント、アホらし。もう何度アホらしって言えばいいのか分からないほどアホらし。
中学校の頃も球技大会なんて大嫌いだった。何が楽しいんですかコノヤロー?え?って感じ。

『1年Z組、1年Z組はテニスコートに集まってください』

「きたぞォォ!お前ら準備はいいかァァァァァ!」
「「「「うおォォォォォォォ」」」」
「頼んだぞ!香住本山!桜木にえ、えっと……青田さん!!!」
「…コホン」

なんで私だけさん付け?
そう思いながらも体操服の長そでをだらんと肩にかけながら私は階段を下りて行った。

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