(入学篇)


『それでは決勝戦です。選手、前へ』

「いけェェェェ!青田さーん!」
「ザキィィィ!てめェここで負けたら後でどうなるか分かってんだろねィ」
「ひっ!」
「やめろ総悟。それに山崎が優勝したって俺らには何の影響も出ねーだろうが」
「あっそうか。ザキーさっきのなしで」
「いや応援しろよ!!!!」


なんやかんや1回戦、2回戦を乗り越え気が付いたら決勝戦まで残っていた。
しかも相手は2Zのえーと……あー…


「よろしくね、青田さん」
「あ…あぁ」
「お兄ちゃんと混ざっちゃうから真央ちゃんでいいかな?」
「あ……あぁ」
「僕の事はザキでいいから」


あっそうか


「よろしく、ザキラ」
「どういう名前だァァァァァ!?」

え?違った?

「東南アジアから来た留学生じゃないっけ」
「それ僕じゃないィィ!どう見たって日本人顔!」
「留学生ってのはチャイナ娘のことですねィ」
「あぁん呼んだかサド野郎?」
「勘違いしてんじゃねーぞ大食らいバカ」
「あぁぁん!?」


さあ、銀魂高校テニスコートにて。
ザキラVS私、そしてコート外フェンスにて神楽vs総悟の決選がついに始まる――


「ミントンに関しては負ける気がしないよ」
「適当に返すからがんばって」

「お前絶対私の事好きアルようぜー」
「お前の余命がたとえ2日でも好きとか言わねェよバカ」






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