※クッソ読みにくい
※前回のなまえちゃん視点









みんなでおちばをあつめておいもをやくんだよ、って赤木さんがおしえてくれた。なまえはおちばをちらすから、おいもをよういしてなさいって。だって、ほうきってかたくてむずかしいんだもん。でも、おいものよういもおんなじぐらいむずかしかった。
しんぶんをぬらして、おいもをきれいにくるんで、こんどはアルミホイルでくるむんだよ。おいもはいっぱいあったから、さいごのほうはうまくできたかな。赤木さんはわらってくれたよ。あのね、赤木さんににっこりされるのはだいすき。

天さんが、おいものうえにおちばをかけて、ひをつけた。あちちだからあんまりちかづいちゃダメだよ。ひがついたらけむりがもわもわだったけど、タバコのけむりとはちょっとちがった。もっとつよそう。だっていっぱいけむりでてるもんね。
よーくみてると、やいてるおちばのまわりはなんだかゆらゆらしててとけてるみたい。さわったらちがうのかな?あつすぎてくうきがとけちゃったんだ。さわってみたいけど、ダメだよね。あちちだもんね。
ゆらゆらともわもわをずーっとみてたら、天さんもみてたよ。天さんはおっきくてちょっとこわいけど、やさしい。なまえがもっともっとおおきくなったらこわくなくなるとおもう。



「お、もういい頃だろ、ほら、気をつけて持てよ」



天さんが、やけたおいもをくれた。「あついぞ」っていわれてちょっとこわかったから、そでのなかにおててをかくしてもらったのに、ふくまであっつくなっちゃった。こまったよ。あっつい。そでだけじゃたりない。あっついけどせっかく天さんがくれたんだからだいじにしなきゃ。おててがあっつくなったからおいもをだっこした。こんどはぜんぶあっつくなってきた。



「どうしたの、なまえちゃん」

「あっつい」



なまえがこまってたら、こえをかけてくれるのはひろくん。でも、赤木さんはなまえがこまってたらわらうんだ。またわらわれちゃった。きょうはひろくんもわらってる。なまえね、こういうときどうしたらいいかわかんなくてこまっちゃう。赤木さん、なまえのこときらいなのかな。「なんで笑うのぉ」っていったらもっとわらわれたし、こんどは天さんもわらってる。こまっちゃうよ、なまえ。なんだかめとはなのあいだもあつっくなってきた。



「わかったからこっち来い、ほれ」



赤木さんによばれて、おひざにすわった。赤木さんのおひざはあったかい。ふわふわいいきもち。なまえのおいもはいつのまにか赤木さんがもってた。
そうだ、あんなにけむりがもわもわだったんだから、おいももけむりになっちゃったかも。たいへんだ。なかみがからっぽだったらどうしよう。みんなに、けむりになっちゃうよって、おしえてあげたほうがよかったかな。
アルミホイルとしんぶんはちゃんとあった。きれいなむらさきとあかのあいだのいろのかわもちゃんとある。なかみは、どうかな。なまえがドキドキしてると、赤木さんはおいもをはんぶんこした。



「ちゃんと様子見て食えよ、あっつい、からな」



ああっ!ちゃんとなかみのこってたよ。ぎっしりだ。かわはむらさきなのに、なかみはきいろ。とってもきれい。なまえのなかみはなにいろなのかな。かわははだいろできいろにちかいから、なかはむらさきかな。
赤木さんが、はんぶんこにしたおいもをたべた。もうあつっくないのかな、とおもって、赤木さんがもってるもうはんぶんをさわってみたらまだあつかった。赤木さん、あっつくないのかな。
あ、でもひろくんと天さんはまだおいもをもってない。ほかのおいもはちゃんとなかみのこってるかな?なかったらこまるよね。



「気をつけて食べれば大丈夫だよ」

「ひろくんは?」

「僕?」

「天さんも」

「みんなで2個ずつ食っても十分なだけあるから大丈夫だ」



天さん、そうじゃなくってね、ほかのおいもはちゃんとなかみはいってる?あ、2こずつあるからきっとだいじょうぶってことなのかな…。でもちがうんだよ。なんていったらいいんだろう。赤木さんならわかるかな?赤木さん、なまえのことちゃんとわかってくれるもんね。



「あ、みんなで食べたかったってこと?」



そう、ひろくん!ひろくんはちゃんとわかってくれたよ。みんなのおいももちゃんとなかみがけむりにならないでのこってたんだね。じゃあだいじょぶ。
なまえのおいもをかじってみたけどまだあつかった。でも、ほくほくであまくっておいしい。赤木さんのおててあつあつになったらこまるから、じぶんでもつことにした。あ、なかみはなにいろか赤木さんならしってるかも。おいもはずっとあつあつだったけど、おいしかったよ。なまえね、みんなでこういうのするのだいすき!なんだかむねがぽかぽかしてきた。おいもってすごいなぁ。


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