なんてことはない、深い意味もない、そのときの気持ちだけで言ってしまった言葉だった。その日、任務の帰り道で仲良く手をつないで歩いている親子を見たからなんとなく、あぁ、いいなあって思っただけなのだ。で、アジトにもどって、その話をペッシにしたら、泣いてよろこばれた。
「 つ、ついに決心してくれたんだね、ナマエ! 」
「 え? 」
「 兄貴との子供なら、きっと大物になるよ!」
「 ……え? 」
それ、どういう意味だとペッシに聞き返そうとしたとき、目を見開いてこっちを見ているプロシュートと目があった。それから彼は満更でもないといった笑みを浮かべて、わたしの肩に腕をまわしてきた。
「 おいおい、ガキが欲しかったのなら言えよ…… 」
なに言ってんのこいつ。クールにふるまってるつもりかもしれんけど煙草逆さですからね。ペッシがきゃー兄貴かっこいいと頭を上下に降っている。なにやってんのこいつ。





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -