腹減ったやら疲れたやらとそれぞれボヤきながら、みなさんおそろいでぞろぞろとやってきた。マフィアのアジトらしい高級なテーブル、ではなくわたしが実家から持ってきたこたつと、その隣のふつうのテーブルを前にみんなおのおのの定位置に座っていく。上下関係なのか、こたつにいるのは決まっていつもリーダーとプロシュート、ホルマジオの三人だ。残りのメンバーはブランケットを膝にかけ、ぎゅうぎゅう詰めになってテーブル側に座っている。
「 今日の晩御飯なに〜? 」
「 今日は鍋だよー 」
「 鍋!俺、鍋は大好きだ! 」
「 この前のちゃんこ鍋、意外と美味かったよな 」
「 あぁ、腹もいっぱいになったしな 」
「 ナマエさん、手伝いやす! 」
「 いいよ、帰ってきたばかりで疲れてるでしょ?そこで休んでて? 」
「 今日もちゃんこか? 」
「 ううん、今日はしゃぶしゃぶ! 」
「 しゃぶしゃぶ! 」
「 しゃぶしゃぶ! 」
「 ただお肉はないけど 」
「 ?! 」
「 じゃ、じゃあいったい何をしゃぶしゃぶするの……? 」
「 野菜 」
「 !! 」
「 肉くいてえええ 」
「 くいてええええ 」
「 お前らうるせーぞ 」




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