「 ……赤ちゃんができました 」
「 ……え 」
「 だから、赤ちゃんができたの 」
「 だれとの? 」
「 ……チームのひと 」
「 おいおい、チーム内での恋愛はやめろって俺があんなに言ったってのによォ…… 」
「 まあまあ、いいじゃねえかプロシュート。めでてえことなんだしよ 」
「 で、相手は誰なんだ 」
「 …… 」
「 ……ナマエ、怒らないから言ってみろ 」
「 どうせギアッチョだろ? 」
「 う 」
「 そういやお前ら異常に仲が良かったな 」
「 おい、どうなんだ?ギアッチョ 」
「 ……だめだ兄貴!ギアッチョ、固まっちまってピクリとも動かねえ! 」
「 そうかお前ら付き合ってたのか 」
「 ち、ちょっと待て!俺はおとといの朝、メローネがこいつの部屋から出てきたのを見たぞ!? 」
「 おい、どうなんだメローネ……って、あからさまに動揺してやがる 」
「 い、いや!メローネとはなにもない!ない、はず!だよ! 」
「 はずってなんだよ 」
「 正直、酔っ払ってたから……おとといのことはっきりと覚えてない。けど、たぶんなにもなかったと、思うけど 」
「 おま、最低なやつだな 」
「 ギアッチョという恋人がいながら 」
「 おいギアッチョが白目をむいて気絶しているんだが 」
「 ほっとけ 」
「 浮気されてたのがよっぽどショックだったんだろうな 」
「 しかも相手がメローネだしなぁ…… 」
「 ち、ちょっと!さっきからわたしが浮気者みたいな扱いになってるけど、メローネとはほんとになにもないからね!?一緒にお酒のんでただけだからね!? 」
「 どうなんだ、メローネ 」
「 なぁ、リーダー俺ひとりの収入でナマエとリリアを養っていけると思うか? 」
「 こいつやばい父親の顔だ 」
「 誰だよリリアって 」
「 俺とナマエとの子の名前に決まってるだろ 」
「 そういうのやめてくれない?!ほんっとちがうから! 」
「 じゃあ誰とのガキなんだよ 」
「 ぎ、ギアッチョ…… 」
「 願望言ってるだけじゃねーか! 」
「 あ、あのう 」
「 あん?なんだペッシ 」
「 誰が父親かどうかなんて、DNA鑑定すれば一発じゃねぇですかい……? 」
「 ッハ?! 」
「 そ れ だ ! 」
「 ねえリーダー! 」
「 だめだそんな金はどこにもない 」
「 ッハ?! 」


(もちろんメローネとはなにもなかった)



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -