3 セクハラか…。嫌な記憶が蘇ってくる。 「あだ名、どうしたんですか、ぼーっとして」 『…あっ、ごめんごめん!』 ササヤンが異変を感じたみたいだった。 そうしてると、水谷さんが先生に呼ばれ教室を出て行った。 『「あ!」』 「?どうしたんですか、仲良く声揃えて」 『水谷さん出て行ったよ』 手段は尾行か、待つか。 「出てくるのを待ちましょう!」 「職員室前だから尾行とほぼ同じだけどね」 ササヤンもなぜかついてきた。 まあいいけど。 『うー、夏目さん可愛い。いい匂い〜』 「あだ名もですよ〜」 「なにその会話」 変態みたいな会話だもんね。 「あ、来ましたよ!」 夏目さんの一言でみんな黙る。 水谷さんがプリントと本を持って登場。 『みーずたーにさんっ』 「……何」 「ま、待ってたんです!」 「今忙しいの」 呆れたように水谷さんは言う。 『私、苗字名前。一緒に行っていい?』 「わわわわたし、夏目あさ子です!」 「オレ佐々原。ササヤンでいーよ」 水谷さん…、シズクは、ほんとに勉強しか興味ないらしい。 「勝手にすれば」 一応認めてくれました。 [ top ] |