「2人揃ってなんですか!男なんてクソくらえですよ!」

『はぁ…』


理由は聞かなくても分かる気がする。


『女子関係が悪くなった、ってこと?』

「そうです!!」

『私も夏目さんと同じ環境だよ、ほら。』


私は自分の机を指差す。
ササヤンと夏目さんは同時にそれを見た。

‘うざい’とか‘キモい’とか‘調子に乗るな’とラクガキされている机。


「うわ…女子ってこえー」


ササヤンは顔をしかめた。


『夏目さんの気持ち分かるよ。すれ違った女子は泣きながら通る』

「あだ名〜っ!でも男は無理です!」

『…我慢してセクハラの時だけ叫んで』


そう言い聞かせると、ササヤンが笑った。


「夏目さんとか苗字さんはされそうだもんなー」

『……』

「されたことないですよ!!!」




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