2 「2人揃ってなんですか!男なんてクソくらえですよ!」 『はぁ…』 理由は聞かなくても分かる気がする。 『女子関係が悪くなった、ってこと?』 「そうです!!」 『私も夏目さんと同じ環境だよ、ほら。』 私は自分の机を指差す。 ササヤンと夏目さんは同時にそれを見た。 ‘うざい’とか‘キモい’とか‘調子に乗るな’とラクガキされている机。 「うわ…女子ってこえー」 ササヤンは顔をしかめた。 『夏目さんの気持ち分かるよ。すれ違った女子は泣きながら通る』 「あだ名〜っ!でも男は無理です!」 『…我慢してセクハラの時だけ叫んで』 そう言い聞かせると、ササヤンが笑った。 「夏目さんとか苗字さんはされそうだもんなー」 『……』 「されたことないですよ!!!」 [ top ] |