ミサワバッティングセンターへ。


「あの、私水谷と申しますが吉田くんは…」

『私は苗字です』

「…わたしは夏目です」

「あとはササヤンくんだよね」


驚いた私達に、よくここ来るから、とササヤンが教えてくれた。
野球部だもんね、ササヤン。


「ハル?それなら――」

「てめえのせいでマルコは死んだ!!」


色々スゴイ音と共に男の人が飛んできた。


「ハル!!店ん中で暴れんなって言ってるだろ」

「だってみっちゃんそいつがぶつかってくるから!」


もーちょっとでクリアだったのに!!

そう言うハル君を見る限り、ゲームの中の‘マルコ’が死んだらしい。


「マルコの死はほかの誰でもねぇ、おまえの腕のせいだ。
それよりホラ、お客さん」


店長さん…みっちゃんって人に紹介される。

ナッツはガタガタ震えている。うん…わかるよ…。


「あ?……」


私達を見たハル君は窓から飛び降りた。
※3階です

私以外の3人は驚いていたけど。
私は別に飛び降りれるし。


「すみませんコレ、届けるよう言われたんですが」

「わざわざどうもね」


シズクがプリントを渡す。
これが、彼と私達の出会いだった。


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