4 ミサワバッティングセンターへ。 「あの、私水谷と申しますが吉田くんは…」 『私は苗字です』 「…わたしは夏目です」 「あとはササヤンくんだよね」 驚いた私達に、よくここ来るから、とササヤンが教えてくれた。 野球部だもんね、ササヤン。 「ハル?それなら――」 「てめえのせいでマルコは死んだ!!」 色々スゴイ音と共に男の人が飛んできた。 「ハル!!店ん中で暴れんなって言ってるだろ」 「だってみっちゃんそいつがぶつかってくるから!」 もーちょっとでクリアだったのに!! そう言うハル君を見る限り、ゲームの中の‘マルコ’が死んだらしい。 「マルコの死はほかの誰でもねぇ、おまえの腕のせいだ。 それよりホラ、お客さん」 店長さん…みっちゃんって人に紹介される。 ナッツはガタガタ震えている。うん…わかるよ…。 「あ?……」 私達を見たハル君は窓から飛び降りた。 ※3階です 私以外の3人は驚いていたけど。 私は別に飛び降りれるし。 「すみませんコレ、届けるよう言われたんですが」 「わざわざどうもね」 シズクがプリントを渡す。 これが、彼と私達の出会いだった。 [ top ] |