吉田くんに、チョコ。 『おーい、吉田くーん』 「あ？」 『君にプレゼントがあるんだ！』 「あなた、誰」 私は彼の攻略法をしっている。 すなわち、私は吉田くんよりも上であるのだ！ (意味わからん) 『いやいや、私たち友達だよね！』 「え？あ、ああ…そ、そうだよな！！」 「『(ちょろい…)』」 「それでなに？」 『ふふふ、今日はなんの日か知ってる？』 キラーン！と質問をする。 2月14日だ。 「誰かの誕生日か？」 『ブッブー！バレンタインです！』 「そ、そうか…」 『んで、チョコあげてやろう！』 袋にラッピングしたチョコを差し出す。 『本命さ！』 「え…あ、ありがとな…？」 『…伝わってるのかなー』 ぽかんってしてる吉田くんに、 ウインクをする。 よーし、私かっこいい！ 『吉田くん、好きだよ』 「…そ、そうか、そ、その…」 『ん？』 「オレも好きだ」 吉田くんに、チョコ。 (な、なんかテレるな！) (あれ、夏目さんたちがニヤニヤしてるよ) (シズク、いつの間に…！) あとがき ハルは無自覚鈍感だから 告白しないと意味が伝わらなさそう。 [ top ] |