ジェームズに、チョコ。
『…ジェームズって地味にモテるよね』

「ええ、そうね」

『眼鏡の癖に…!』


リリーは優しく底辺眼鏡よ、と言った。
…いや怖いからやめてそれ。

私は日本ではチョコを渡すということで、
毎年みんなにチョコをあげている。
そしたらそれがホグワーツ中ではやってしまって…。

ジェームズとシリウスとリーマスの前には長蛇の列。

ジェームズには、本命のグリフィンドールの子が。
シリウスには、主に美人なスリザリンの子が。
リーマスには、甘党と聞いたハッフルパフの子が。
ピーターには、実はピーターが好きな色んな子が。


『ジェームズに渡したいのにー…』

「渡せばいいじゃない」

『あんなとこに並んだら死ぬ。』

「死なないわよ」

『そんな勇気ないよおおお』

「あら、美人の彼女じゃない」


お世辞が下手だよおおおおと叫ぶ。
お世辞じゃないわよ、と返されたのは無視。

リリーは…美人だもんね。

やっとリーマスとジェームズの列が
あと2、3人になってきた。
…まあシリウスはまだまだだけどさ。うざ。

ジェームズが帰ってくる。


『ジェームズの眼鏡!』

「いきなりなんだい!?」

「ナマエは嫉妬してるのよ」

『…してない』

「そうなのかい?なら言えばいいのに」


いくらでもキスするよ、と笑うジェームズを
殴りたくなってしまった。


『…あんな可愛い女の子たちみたいにうまくないけど』

「チョコじゃないか!ありがとう!」


ジェームズはチョコをペロッと食べると、
にっこりと笑って、キスしてきた。


ジェームズに、チョコ。
(部屋に行こうか!)
(こ、この変態眼鏡!)
(ひどいなあ)




あとがき
シンプルな変態で
居続けるジェームズを愛してる。


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