1mm
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「一緒にどっか行かない?」

「そーそー、俺らおごるよー?」


ナンパしてるマーボ達を見つけて、駆け寄る。
まあいつも通り失敗してる。
私をナンパすればいいのに。

ちなみに私は、マーボが好きです。


『マーボー』

「うおっ!びびったー…なまえどーした?」

『パーティ、今日ですけど?』

「やっべ!忘れてた!トミオ、行くぞ!」

「女の子多いらしい!」

「まじかよ!乗ろーぜ!」


なんて馬鹿話しながらマーボん家の車に乗る。
ちなみに金はあるし親の許可もとってるよー。


『パーティーの頻度がすごいよねー』

「確かになー!」


着くとそれはそれでバカ騒ぎ。
きゃはは、と酒の香りに香水の香り。
色々まじって本当に凄い。

可愛いシズクちゃんを見つけてふわりと笑う。
あっちも軽く手を振ってくれた。
ハルくんと仲良くやってるな、と思いながら。

酔っぱらったトミオたちはほっといて、
(エロ狐は女の子ときゃぴきゃぴしてる)
マーボと夜の公園で話す。


「さっびー…」

『その服あったかそーなのに?』

「なまえの服ミニだもんなー!」

『私らって似てるよね』

「あー…ひとつを、追っかけるのが」

『そ、苦手なとこ。』


夜の公園、っていうのは意外と寒くて。
笑いながらブランコに座るとマーボも座った。

私らは、‘ひとつ’を追いかけれなくて、
それは、きっと。


『こわいから、なのかな』

「まあな」

『リスクから逃げてるもんね』


そう、今だって、フラれるのがこわい。


『…マーボ』

「んー?」

『好きだよ』

「!?ごほっ、ごほっごほっ」


マーボが飲み物を吹いてるのを見て、笑う。


『前から。人って自分と似てる人を好きになるんだね』

「お、オレもなんだけど」

『!?え、は!?』

「…オレもなまえが好きだった」


2人とも真っ赤になってるのがおかしくて。
手を繋ぎながら、揃って笑った。


『最終電車、1本しかないから帰ろうか』

「そーだな」


もういいもういい、
(くないよ)

  (電車はじめてな二人。)

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