君の全てを魅たいから

『うわー、野球頑張ってんなー』

「名前ったらササヤンくんに会いたいんですか?」

『そうは言ってないよ、あさ子ちゃん』

「夏目さん、苗字さん、悪いけどハルと帰るから」

「すまんな夏目!」


ササヤンの野球を見てても、あさ子ちゃんの負のすんごいオーラが分かる。
でもいきなりキラキラしはじめたよ?

嫌な予感しかしないので目を逸らすんだ!


「名前は一緒に帰れますよね!!」

『あー、ごめん、野球見て帰るね』

「どうせわたしなんてちっぽけですよ!」

『そうスネないでよ…』


夏目さんはスネると面倒くさい、非常に。
本当に面倒くさい。←大事だから2回言いました


「仕方ないです…また詳しーく聞かせてもらいますよ?」

『ありがとうねあさ子ちゃん!!!』


でまあ野球見るわけですが。
ヤナいるじゃーん、頑張って…るかな一応。ササヤンも…ってあーあ、ファール。

でもまあ今日は練習だけだしかなりゆるいよね。
もうすぐ終わるかなあ。
瀬田くん私に気づいたよ、さすが瀬田くん!

あ、終わった。瀬田くんが気利かせてくれたのかな。
というか監督練習だからっていないとかゆる!!


「でさ、きょう夏目ちゃんと目があってさー」

「ヤナ、今日家来るー?」

「来る来る!こいつの姉ちゃん可愛いんだよね!」

「確かに。って名前?」

『ササヤーン!』

「名前ちゃん!カワイイな〜」


ヤナにあははー、と笑ってササヤンにタオルを渡す。


『飲み物無くてごめんね、気利かなくて』

「全然大丈夫だって!」

『えっと一緒に帰れる?』

「今日オレ名前と帰るから!」

『ちょ、え』

「仲良くなー!」


ヒューヒュー、とかは気にしない!
2人で手を繋いで行くと、聞かれた。


「待っててくれてありがとーね」

『いやゆるかったねー、練習試合ー』

「あー、まーね」


はははっ、と笑いながら帰る。

すると唇に温かい感触が。
少女マンガかっ!とかツッコんでる場合じゃないです。


『な、なななな、』

「はははっ、なばっかじゃん」

『ササヤン顔赤い』

「…名前も真っ赤だよ」


の全てをたいから
(ちょっと悪戯してみたんだけど)
(自分も赤くなったら意味ないじゃん!)
(ははっ、確かに)






あとがき
ササヤンとヤナの口調がわからなくなりました。
もうなんなんだこれ。
作者の思いつき。完全に。


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