甘いくちづけをご褒美に
ああ、校則違反もな。の続きです。





『てかこの学校イヤホン駄目とかー』

「校則は校則ですっ!あきらめて下さい!」

『いいじゃんかー、針金ちゃん』

「名前、反省してくださいよ!」


あの時から大して変わってない光景。
またイヤホン外せって言われてるんだよね。


「む?何をしておる苗字1年」

『ぎゃあああ!めだかっちぃいい!?』

「…おはよう名前」

『めだかっちとは会いたくなかったのに…』


怖い!怖いよめだかっち!
む?じゃねーよ!
何気にもがなちゃんと善吉と袖たんいるし!


「雲仙先輩が探してたぜ?」

「あひゃひゃ、名前、後ろ♪」

『ん?あ、冥利じゃん』

「あ、じゃねーよ」

『それよりめだかっちから逃げていい?』

「なぜ私から逃げなきゃいけんのだ」

『いやちょ露出は控え…じゃなくてなにその笑顔!』


めだかっちは私にコスプレさせようとしてくる。
しかも笑顔で。
又は生徒会に入れようとしてきたり、色々。

なぜコスプレなのかというと。
めだかっちとトランプで負けて罰ゲームで。


「全校生徒の前でコスプレも似合うぞ?」

「なんでコスプレだよ」

『冥利、これは罰ゲームでさー』

「じゃーオレとの約束も守ってもらわないとな」

『…何のコト?』

「とぼけんなよ名前、‘なんでも’つったよな?」


異常2人…いや3人に囲まれるとか!
(袖たん含む)


「じゃあ着替えてもらうぞ?」

『ぎゃあああああ!!!』


そしてずるずる引きずられてます。
メイド服と猫ミミカチューシャって最悪!
ミニスカなのは別にいいけどね。うん。


『皆見てるじゃん!こんなの晒して何が…』

「似合ってるよん、名前♪」

「…あー、いいんじゃね?」

「す、スカートの丈が短いね…」


なんか感想をもらいました。
+廊下通る人が見てるんだけど…!

で、教室に引きずられると冥利が。


「ケケケ、似合うじゃねーか!」

『恥ずか死にしそうだっつーの!』

「見えそうで見えねーのな」

『冥利からは丸見えじゃん!』

「黒神、空気くらい読めねーのかよ」

「ああ、邪魔だったか?すまない」


めだかっちが去って行ったのはいいんだけど、
この状況2人きりじゃん!

すると、冥利の唇が私の唇と重なる。
舌も入ってきたんだけど。


『っ…ほんとマセガキ』

「名前に言われたかねーよ」

『で?何すればいいの?』

「エロいよな、猫耳メイドで見えそうって」


唇が離れたとこで訊くと、変な答えが帰ってきた。


「ご主人さまキスして下さいって言え」

『は?』

「理解もできねーの?だーかーらー…」

『いや分かるけど!』

「ああ、言わねーとシンデレラだぜ?」


ちょ、それいじめじゃん!


『…ご主人さま、あー…キスして下さ、い』

「あ?声が小さくて聞こえねーなァ」

『…ご主人さま、キスして下さい』

「頼まれたら仕方ねーな」

『んん……ふぁ…』


キスが終わっても、私の顔はもちろん真っ赤。


いくちづけをご褒美
(なんで私が…っ、)
(可愛かったぜ?)
(…冥利のマセガキ。)


あとがき
ああ、校則違反もな。の続編です。
甘くしてみたけどできてるか心配←
なんだかんだ言ってラブラブな2人です。


[ 2/4 ]

 しおり