06
『べ、別にデートくらい……』

「くらいじゃないの。重大なんだよ」

『でもなんでササヤンくんが怒……』


するといきなり、
ササヤンくんに抱きしめられる。


『サ……!?』

「ちょっと黙ってて」


男の子の香りがする。

汗のにおいとかじゃなくて、
むしろいい匂い……

ってそれよりえ!?

えぇぇぇぇぇ!?


『っ……!?』

「好き」

『!?』


思わず体を離して目を見開く。


『じょ、冗談、だよね?』

「本気」



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