05 『負ける確率が90%ってこと?』 すると、夏目さんが肩を震わせて笑っていた。 ササヤン君は相変わらず怒ったような、 呆れたような表情だ。 『なに?夏目さん、おかしいの?』 「あだ名、どどど、鈍感すぎです」 『……夏目さんだって自分のことに鈍いでしょ』 すると、ササヤンくんが怒った。 「ちょっと、苗字さん借りるから」 『先にゲーム始めといて!』 3バカ君がえ?と焦りながらゲームを始めた。 で、私はお店の前へ連れてこられてます。 『ササヤンくん、どうしたの?』 「はぁ……苗字さん、ゲーム分かってる?」 『え?だから負ける確り……』 するとササヤンくんがはぁ、とまたため息をついた。 「デートしなきゃいけないの!」 『……え』 そこ? そこなんだ、と頭の中で考えていたら、 ササヤンくんが真剣な顔をした。 [ top ] |